ホームページ作成費用の相場とは?内訳や安く抑える方法も解説
目次
ホームページ作成にかかる費用を対応別に解説
ホームページ作成費用の相場は、対応する人によって異なります。
まずは、それぞれの依頼先の作成・更新費用を解説します。
クリエイティブ性に特化した制作会社へ依頼する
制作会社へ依頼すると、小〜中規模サイトでは10〜300万円、大規模サイトは300万円〜が相場となります。
ホームページ作成を制作会社へ依頼した場合、まずは営業担当から実績の紹介や制作の流れなどの説明を受けることができます。
その後、担当ディレクターとホームページの構成や掲載する文章などの提案しながら、公開まで進めていきます。
さらに、制作会社にはそれぞれの特色があります。
例えば、クリックしやすい導線のあるデザインが得意である・更新しやすいようCMSを提案するなど、お客様の要望・用途に応じた制作を提供します。
それぞれの制作会社のウリなどを把握したうえで、依頼しましょう。
広告代理店へ企画立案から運用までサポートしてもらう
広告代理店へ依頼する場合、ホームページ作成費+約2〜5割の仲介手数料が発生します。
広告代理店は、企画立案から運用までを主な業務領域としています。
そのため、ホームページを作成するだけでなく、公開後の集客までサポートします。
また、広告媒体の獲得や分析・調査などの運用を行い、広告に関わる総合的な対応を行います。
一方、制作会社では主にホームページ作成の制作面を主な業務領域です。
クリエイティブ面に特化した対応が中心となり、デザイン面をこだわりたいなどといった場合には制作会社への依頼がおすすめです。
ただし、広告代理店と異なり、運用まで対応できない場合があります。
そのため、依頼時に保守の対応範囲をしっかり確認する必要があります。
そして、制作会社へホームページ作成の依頼、広告代理店へ運用を依頼するといった使い分けも可能です。
自社の目的に合わせて依頼を検討しましょう。
フリーランスなどの業務委託を利用する
ホームページ作成をフリーランスとして働いている方に業務委託として依頼することも1つの手段です。
フリーランスなどの業務委託の費用相場は、約10〜50万円です。
制作会社や広告代理店に依頼するよりも費用を比較的抑えることができ、デザインと構成作成を別のフリーランスの方に依頼するなど臨機応変な対応も可能となります。
費用を抑えながら、個々の得意分野で活躍してもらうことで、より良い制作ができます。
ただし、フリーランスの方はそれぞれのキャリア、そして得手不得手もあります。
そのため、人によってクオリティが大きく変わり、制作物の品質が安定しない点に注意が必要です。
自社でCMSを用意してローコストの制作をする
ホームページを自社で作成してしまい、費用をほとんどかけないのも1つの考えです。
そこで、ご自身でCMS(Contents Management System)といったホームページの基盤を契約後、作成していくことでホームページは完成いたします。
はじめてホームページを作成する場合は、「WordPress」がおすすめです。
操作性が比較的簡単で、カスタマイズ性も高いため、公開後に期間が経ってから外部へ依頼したくなった場合でも、簡単に引き継ぎできるメリットがあります。
また、自社でホームページを作成するために、CMS以外に必要なものとして以下が最低限必要となります。
- サーバー・ドメインの取得
- デザイン制作
- HTML・CSSなどのコーディング対応
ホームページ作成において、専門職としている方に作業してもらう方が、万が一のトラブルにも対処できます。
また、費用をかけずに制作することは可能ですが、自社で1から勉強して、長い期間をかけて作成するよりも、予算を準備してから外部へ依頼する方が効率が良いです。
ホームページ作成の費用を後から回収するといった意味を込めて、適材適所へ依頼することをおすすめします。
ホームページ作成費用の内訳・相場
ここまで、ホームページ作成費用の相場をお伝えしました。
ホームページ作成費用の内訳・相場を解説します。
- 企画・ディレクション
- TOPページデザイン
- 下層ページデザイン
- コーディング
- CMS設定・実装
- ドメイン・サーバー設定
- テスト・デバッグ作業
企画・ディレクション
ホームページ作成における企画・ディレクション費用は、5〜20万円、もしくは見積総額の10〜30%が相場となります。
それぞれの算出方法は、下記となります。
- 人件費から算出:1日あたりの報酬×稼働工数
- 合計額から算出:プロジェクト全体の予算×10〜30%
TOPページデザイン
TOPページデザインの費用相場は、50,000円〜250,000円です。
TOPページは、ホームページの「顔」となる部分です。
そして、企業や商品の第一印象を決めます。
そのため、見やすさやトンマナといったデザイン性から、使用する画像、キャッチコピーなどにこだわる必要があります。
このように、ホームページを作成するうえで、最も重要なページとなります。
そのため、費用に最もウエイトを置いております。
下層ページデザイン
下層ページでは、【サービス紹介】や【選ばれる理由】などのページを制作していきます。
費用相場は、20,000円〜70,000円となっております。
TOPページのデザインが確定しましたら、下層ページを同じデザインで制作していきます。
そのため、TOPページよりも費用を抑えることが可能です。
また、下層ページには【実績】や【お客様の声】などを紹介するページもあります。
これらは、公開後に定期的に更新していく箇所となります。
そのため、ただ制作するのではなく、システム導入の作業が発生し、【サービス紹介】や【選ばれる理由】などのページと比べて費用がかかります。
コーディング
デザインが確定した後、システムを構築する「コーディング」を行います。
ホームページの色や動きをWeb上で表示させる「HTML」「CSS」などを書き記す作業です。
コーディング費用は、30,000円〜200,000円が相場となっております。
さらに、特殊な動きや機能をカスタマイズした場合には、「JavaScript」といったプラスアルファの言語を追記することもあります。
このように、デザイン性や使用感にこだわったホームページをご希望の場合、コーディング費用をプラスして対応することで実現できます。
CMS設定・実装
ホームページを作成する際は、CMS設定・実装を行う必要があります。
NOBUでは、多くのホームページで使用されているWordPressでの制作を提案しています。
WordPressで発生する費用の内訳を紹介します。
- 初期費用:10,000円〜50,000円
- テーマ:約10,000円
- プラグイン:約5,000円〜
※なお、既存プラグインをカスタマイズしたり外注したりする場合は、別途費用がかかります。
ドメイン・サーバー設定
ドメインは、例えるならば、ホームページの「住所」のようなものです。
また、サーバーは、ホームページの「家」のようなものになります。
これらは、ホームページを表示させるために必要となりますので、設定を行います。
テスト・デバッグ作業
ホームページを作成後、正常に操作できるかをテストします。
そして、バグなどの不具合が発生していないかデバッグ作業を行います。
また、ホームページの機能が多くなるほど費用も高くなります。
正常な動きをするのかを確認するために必要な作業です。
ホームページの作成後に発生する費用
ここまで、ホームページ作成費用の内訳・相場をお伝えしました。
また、ホームページの作成後に発生する費用を解説します。
- ドメイン・サーバー維持費用
- SSL費用
- 保守管理費用
- 更新費用
- SEO対策費用
それぞれ解説していきます。
ドメイン・サーバー維持費用
ドメインを維持するために、費用が発生します。
ドメイン費用の相場は、月に数百円〜数千円となります。
また、サーバー費用は数十円〜場合によっては数万円かかることもあります。
SSL費用
ホームページのセキュリティを高めるために、データを暗号化する「SSL化」が必要です。
費用の相場は、0円〜20万円以上です。
また、SSL化されたホームページはセキュリティ面がしっかりしているとGoogleに評価されるため、SEO対策にもなります。
保守管理費用
ホームページを作成した後に必要な保守管理費用の相場は、5,000〜50,000円です。
月に数回もしくは数時間のコンテンツ修正を受けられます。
管理内容は、下記の5つです。
- SSL
- サーバー
- ドメイン
- 障害対応
- コンテンツ更新
ただし、新規でページ追加・デザインの大幅な変更などは、別途費用が発生します。
さらに、レポートの提出や改修作業にも別途費用が発生します。
更新費用
【実績】ページなどの更新をはじめ、新しく内容や機能を追加したいといった場合に、更新費用が発生します。
相場としては、1,000〜20,000円ほどとなります。
また、画像を差し替えたいといったご要望には、1枚につき3,000円ほど費用がかかります。
ホームページの更新は、ユーザーから有益と判断されるホームページにするためにも、必要な作業となります。
ホームページの内容を定期的にアップデートしていくことで、新しい情報を発信し続けられる魅力的なホームページにしていきましょう。
SEO対策費用
検索結果で上位表示させるための「SEO対策」も行う必要があります。
SEO対策の費用相場は、基本的に20〜50万円です。
SEO対策では、競合他社の分析をしっかり行い、ユーザーが利用しやすいホームページにしていきます。
ノウハウを持ったプロによる施策によって、お問い合わせに繋がるホームページにしていくことが大切です。
ホームページの作成費用を抑える3つのポイント
ここまで、ホームページの作成後に発生する費用をお伝えしました。
続いて、ホームページの作成費用を抑える方法を解説します。
- 要望をできるだけ細かく伝える
- ホームページに使用する素材は自社で用意する
- 複雑なシステム機能の実装を避ける
①要望をできるだけ細かく伝える
例えば、「Aの箇所をBの箇所に修正してほしい」といった具体的な要望を伝えることで、制作者側も対応しやすくなります。
こうすることで、要望に沿った制作が可能となり、制作期間の短縮ができ、余分な工数がかからずにスムーズな制作が可能となります。
もしも、後からこうしたいといった意見を出してしまうと、修正内容の再確認やデザインをやり直す必要が発生してしまいます。
その結果、プラスの工数が発生し、費用がかさんでしまう可能性もあります。
打ち合わせの段階から要望をなるべく細かく伝えて、依頼者側と制作者側の負担がかからないようにしましょう。
②ホームページに使用する素材は自社で用意する
ホームページに使用する素材を自社で用意し、外部へは素材提供するだけにすることで、工数を削減することが可能な場合があります。
例えば、ホームページに掲載する写真を自社で撮影し、その写真を制作会社等に素材として渡すことで、撮影費用がかからずにデザイナーの加工費用のみで済みます。
また、ホームページ内の文章を自社で用意することで、ライターのライティング費用も抑えることが可能です。
このように、デザイナー等が作業するだけの状態にしておくことが費用を抑えるポイントになります。
ただし、クオリティが保証されているプロに依頼した方が、ホームページの仕上がりが高くなります。
無理に用意しようとしたことによって、かえって制作期間がかかったり、自社社員の負担になる場合もあります。
準備可能な範囲を制作会社の担当者と相談しながら、無理のない制作をすることが大切です。
③複雑なシステム機能の実装を避ける
ホームページは機能性を追求すればするほど、作業工数が発生し、費用がかさんでしまいます。
そのため、はじめてホームページを作成する場合などは、まずは一般的な機能を備えたホームページを作成していくことをおすすめします。
また、複雑なシステムを追加してしまうと、修正が発生した場合、修正費用が高くなってしまうこともあります。
さらに、自社で更新をする場合も、操作性が難しくなり、外部へ依頼しなければならず、費用や時間がかかってしまうことも考えられます。
本当に必要な機能は何かを制作会社の担当者と相談しながら、最適な機能を提案してもらい、運用しやすいホームページを作成していきましょう。
はじめてホームページ作成する方におすすめの補助金・助成金
はじめてホームページを作成する方におすすめの補助金・助成金を紹介いたします。
ご検討されている方は、ぜひご参考ください。
予算を決めて目的に見合ったホームページ作成しましょう
今回は、ホームページ作成費用の相場や内訳、さらに費用を安く抑える方法などを解説しました。
制作会社や広告代理店は、主な業務対応の範囲が異なります。
また、会社によっては、得意分野などもあります。
まずは、それぞれの会社の得意分野やどこまで対応してもらえるかを担当者としっかり確認したうえで、依頼しましょう。
さらに、ホームページの作成費用を抑えたい場合は、フリーランスなどの業務委託の依頼も検討してみましょう。
また、ホームページが完成するまでの工程ではデザイナー・コーダーの作業費が発生します。
例えば、デザインにこだわり過ぎている・複雑なシステムの導入を検討している、といった場合、作業工数が大きくなり、費用がかさんでしまう可能性があります。
制作会社などに依頼する前に、まずは予算を決めて、予算の範囲内でどこまで対応してもらえるのかをしっかり確認する必要があります。
そのうえで、自社のホームページの作成する目的にマッチしているかを確認し、担当者と相談しながら、より良いホームページを作成していきましょう。